大相撲の番付一覧!ランクや順番はどうなってるの?
大相撲で、横綱や大関といった「番付」がありますよね。
あれって、ランクや順番がどうなってるのかご存知ですか?
「たくさんあり過ぎてよく分からない…」と思っている方もいるでしょう。
そこでこの記事では、大関の番付一覧をまとめてみると共に、番付のランク、順番についてもご紹介します!
大相撲の番付のランクはどのような仕組みになってるの?
まずは大相撲の番付の一覧をザザッと見てみましょう。
上から順番に、以下の通りになります。
・横綱
・大関
・関脇
・小結
・前頭(平幕)
・十両
・幕下
・三段目
・序二段
・序ノ口
このうち、十両から上の番付を「関取」と言い、
力士として一人前になった事を表します。
一方、幕下から下の番付を「力士養成員」と呼び、
力士としてはまだ半人前であある事を表します。
力士養成員は関取と異なり、部屋の雑用や
関取や親方の世話をする必要があったり、
給料はもらえず、わずかな手当が支給されるだけ、
おまけに結婚が出来ない(!)など、
待遇において関取と大きく差が付けられています。
・関取:横綱、大関、関脇、小結、前頭(平幕)、十両
・力士養成員:幕下、三段目、序二段、序ノ口
このように覚えましょう!
また、横綱〜前頭(平幕)の番付を
「幕内(まくうち、まくのうち)」と呼ぶのですが、
基本的にテレビの大相撲中継で報道されるのは、
この幕内力士のみとなっています。
幕内力士の人数は42人とあらかじめ決まっており、
このうち、大関、関脇、小結の3つの番付を
まとめて「三役」と呼ぶこともありますね。
大相撲の番付をランク順に並べてまとめてみた。
それでは、大相撲の番付について簡単にご紹介します。
以下の内容を見れば、
「関脇と小結ってどう違うんだっけ?」
といったように、番付について??
となる状態からはもうおさらばですよ!
(もっと詳しく知りたい場合は、リンク先の記事をご覧下さい。)
横綱は番付の最高位!昇進するための基準とは?
大相撲の番付の中で、最もランクが高いのが横綱です。
2022年11月現在、照ノ富士が一人横綱を務めています。
ただ怪我の影響で休場も目立ってきており、
横綱の地位をどこまで守れるかは不透明だと言えます。
横綱に昇進する条件ですが、
大関で2場所連続で優勝するか、
あるいはそれに準ずる成績を挙げる必要があります。
ここ最近の横綱の場合、元横綱・白鵬の宮城野親方と
引退した元日馬富士は2場所連続で優勝したことで
横綱昇進を果たしています。
照ノ富士は12勝3敗(優勝)、12勝3敗(優勝) 、
14勝1敗という成績で横綱昇進を果たしています。
昇進前の場所では白鵬に敗れ、悔しい1敗となりました。
鶴竜親方は2場所連続で14勝1敗の成績を収めたため、
「優勝に準ずる成績」ということで昇進。
元稀勢の里の二所ノ関親方は、12勝3敗と
14勝1敗(この場所で優勝)という成績で昇進しています。
※参照:横綱の語源、由来について。給料や年収はどれ位なのか?
大関は東西に1人ずついる必要がある!
続いて紹介する大関ですが、
上の横綱の制度が始まる前は
番付の中で最もランクが上にあたる地位でした。
2022年11月現在では貴景勝と正代2人が大関ですが、
正代の大関陥落が確実となっており、
来年は貴景勝が1人大関を務める見込みです。
大関は東西に1名ずつ、合計2名はいる必要があり
もし大関不在の場合は、横綱が「横綱大関」として、
その地位を兼ねる仕組みになっています。
※参照:大関昇進の条件は決まっている?その人数や年収も気になる!
関脇の地位を守るのはかなり大変な理由とは?
大関を目指す全ての力士が
1度は昇進するのがこの関脇です。
序盤で横綱や大関の力士との取り組みが行われる事が多く、関脇力士がこうした力士に勝つと土俵が盛り上がります。
その一方で、はじめて関脇に昇進した力士が、
連日の横綱や大関との対戦によって負け続け、
そのまま黒星が続く・・・ということもしばしば。
関脇は横綱、大関以上に、
地位を維持するのが対戦な番付でもあります。
※参照:関脇の昇進条件や小結との違いについて。人数や定員に制限はあるの?
小結に昇進すると「三役経験者」になれる!
小結は大関、関脇と並ぶ
「三役」に当たる番付であり、通常の幕内力士とは
その待遇がかなり異なってきます。
引退した力士の肩書「元幕内」と「元小結」の間には
非常に大きな差があると言っても過言ではありません。
その一方で、小結も関脇と同様、
横綱や大関との取り組みが組まれる事が多いので、
番付を維持するのがかなり大変な一面もあります。
※参照:小結の語源や人数、昇進条件について。給料や年収はどれ位?
前頭(平幕)の定員について。横綱を倒すとメリットが!?
横綱、大関、関脇、小結以外の
幕内力士の事を指すのが
ここで紹介する前頭(平幕)です。
「平幕」という言葉ですが、
「約についていない幕内力士」という意味があり、
横綱および三役に該当しない者を指しています。
幕内力士の定員は42人と決まっているのですが、
この数字から横綱〜小結力士の数を差し引いた数が
その場所での前頭(平幕)力士の定員となります。
最近は力士の強さの差がそこまで無くなってきており、
前頭(平幕)で優勝することも珍しくなくなってきました。
例えば以下の事例が挙げられます。
20年初場所:徳勝龍(西前頭17枚目)
21年初場所:大栄翔(西前頭筆頭)
22年7月場所:逸ノ城(西前頭2枚目)
22年9月場所:玉鷲(東前頭3枚目)
なお、前頭(平幕)力士が
横綱に勝つことを「金星」と呼び、
その場所で貰えるお給料が多くなってきます。
※参照:前頭の意味や給料、枚数について。小結昇進の基準は?
十両になると力士として一人前!成績の特徴とは?
上でも述べましたが、幕下力士が十両になると
「力士として一人前」と見なされるようになります。
十両の定員は東西あわせて
28名となっているのですが、
ランクが上になると、平幕下位の力士との間で
取り組みが組まれるようになります。
また、2〜3場所以上の休場が続いた平幕力士は
十両(や幕下)に陥落する事になるのですが、
こうした力士の多くが十両で優勝する傾向にあります。
このため、十両力士の実力はそれほど差がないため、
優勝力士でも、15〜14勝する事はめったになく、
最終的な成績が11〜12勝で終わる事も珍しくありません。
※参照:十両の給料、月収、年収について。待遇や優勝賞金はどれ位?
幕下は人数が多いけど、その待遇には天と地ほど差が!
幕下は東西60人ずつ、計120名がいる番付であり、
これに加えアマチュア相撲で優秀な成績をおさめた
「幕下付け出し」の力士もここに含まれます。
幕下力士120名、60枚目の中でも
ランクや特典があり、幕下25枚目からは
氏名が星取表に記載されるようになります。
さらに、15枚目以降は「幕下上位」と呼ばれ、
成績次第で十両に昇進して関脇になれる可能性も。
幕下力士は力士養成員である以上、
部屋の雑用などを行う必要があるのですが、
十両への昇進が見込まれる力士の場合、
雑用を免除され、稽古に専念できる場合もあります。
120名以上が属する「幕下」という番付ですが、
その待遇は、実力によって大きく変わってきます。
※参照:大相撲の幕下力士の取組数について。給料、月収、年収はどれ位なの?
三段目は一人前になるための重要な通過点!
三段目は東西100人ずつ、合計200人もいる番付です。
序ノ口や序二段とは異なり、
三段目になると稽古内容もハードになり、
今後、関取になれそうか否かが判断され始めます。
取り組み数は7回のみで、この全てで勝利すると
無条件で幕下への昇進が可能になるのも特徴です。
ちなみに三段目の力士は200名もいるため、
全勝する力士の数は何人もいるケースがあります。
※参照:三段目の時間や給料について。「三段目付け出し」とは?
200人もいる序二段の取り組みに全て勝利すると…
序ノ口力士が勝ち越すと昇進できる番付が序二段です。
三段目などと異なり人数は決まっていないのが特徴で、ここ最近では東西で100枚、合計200名ほどの力士がいます。
序二段も三段目と同じく取り組み数は7回のみで、
この全てに勝つと無条件で三段目への昇進が可能です。
※参照:序二段の意味やレベル、実力について。給料はもらえるの!?
まずは序ノ口から!昇進基準は序二段と同じ?
大相撲の番付で、最もランクが低い番付が序ノ口です。
定員は序二段などと同じく決まっていないものの、
人数は序二段の3分の1から4分の1程度であり、
他の番付と比べ、かなり少ないのが特徴です。
序ノ口の取り組み数も序二段などと同じく7日で、
基本的には4回勝てば序二段へ昇進が可能です。
※参照:序ノ口の人数、時間、給料について。言葉の意味や由来は?
この記事のまとめ
今回は、大相撲の番付一覧というテーマで、
その順番などをなるべく分かりやすくご紹介しました。
・横綱
・大関
・関脇
・小結
・前頭(平幕)
・十両
・幕下
・三段目
・序二段
・序ノ口
基本的には、この順序で覚えておけばOKです。
より詳しく知りたい場合はリンク先を見てみて下さい。
大相撲の番付については、もう何を聞かれても
全部答えられるようにしちゃいましょう!