小結の語源や人数、昇進条件について。給料や年収はどれ位?
相撲の地位には小結というものがありますね。
では、この小結というのは
一体はどのような番付なのでしょうか。
この記事では、
・「小結」という言葉の語源について
・小結には人数制限といったものがあるのか
・前頭の力士が小結に昇進するための条件
・小結の力士がもらえる給料、年収はどれ位なのか
この4点について解説していきます。
大相撲の番付「小結」の語源とは?
三役の一つで、本場所の優勝争いにも
絡むことが度々ある小結。
では、そもそも何故小結というのでしょうか?
実はこの由来ははっきりしていないんです。
諸説ある中で有名な説は、小結より上位に位置する
関脇や大関がそれぞれ1人ずつしかおらず、
取り組みがない時にその次の番付の力士が
結びの一番をとったことに由来するというものです。
それが「小口の結び」だったことが、
小結という言葉の語源になったと言われています。
他には、「小口の結び」という意味の言葉から
派生したという説もあります。
小口の結びは小口が始まり、
結びが終わりを意味します。
相撲では小結、関脇、大関の試合を総称して
「結びの三番」と言いますが、
その始めに行う地位を
「小結」と呼ぶようになった説です。
小結には人数制限があるのか
東西それぞれに1人がいる小結ですが、
実際に人数制限は明文化されているのでしょうか。
小結は最低でも、
東西で1人ずついる必要がありますが、
それ以外の小結の人数制限については
特に明文化はされていません。
実際、過去には15回も
一度に4人の小結が
番付として発表された事もありました。
最近では22年の九州場所で、
玉鷲、霧馬山、翔猿、大栄翔の4名が
小結を務めています。
小結は少なくともどちらかに1名はいるので、
東西合わせて0名になることはないんです。
反対に上限はなく、
もし実力に見合う力士がいれば
5人でも10人でもなることは可能です。
とは言え、
最近では公傷制度がなくなった事もあり、
基本的には東西に1人ずつなのが原則になっています。
小結への昇進条件について
では、前頭の力士が小結に昇進するには
一体どのような条件があるのでしょうか。
前頭の力士が小結へ昇進するには、
すぐ下の番付である前頭のトップか
それに近い地位で勝ち越すことが
必須条件となっています。
また、「幕内」と呼ばれる
関脇、小結、前頭の位置の中で上位に位置し、
大きく勝ち越すことで昇進することが可能です。
しかし反対に小結になれたとしても
負け越せば前頭以下に陥落する可能性もあります。
小結は少なくとも、
東西どちらかに1人いなければならないので、
最初に述べた条件をクリアした力士がいなければ、
それ以下の成績でも昇進できることがあります。
なお、小結の力士が関脇に昇進する条件については
⇩⇩の記事で詳しくまとめています。
・参照:関脇の昇進条件や小結との違いについて。
小結の年収や月給はどれ位なのか
小結の力士が月にもらえる給料ですが、
2018年に行われた力士給与増額の取組により、
180万円ほどを貰えることとなっています。
なお、関脇の月給もこの時同額となりました。
この額に12をかけた額を年収とすると、
2000万円以上となり、かなりの高給取りであることが分かります。
力士はこれ以外にも報奨金などが入るため、
実際の年収はそれ以上だと言えるでしょう。
1回の取組で勝つだけでも報奨金がもらえますし、
懸賞金も入りますから、
強い力士ほど収入も多いわけですね。
まとめ:小結について
小結の語源ははっきりしておらず、
大関や関脇の取組が無かった時に
小結の地位に相当する力士が
結びの一番を取った事に由来する説や、
三役の取組の総称である「結びの三番」を
一番始めに行う地位であるという説など
幾つかの説があるようです。
小結は最低でも東西1人は必要であり、
最近はこの状態が続いている傾向にありますが、
実際は人数制限といったものはなく、
過去に4人の小結がいた事例が14もあります。
また、前頭の力士が小結に昇進するには、
前頭筆頭か、それに近い地位で勝ち越す事が
その必須条件となっています。
そして小結が月に貰える給料は180万ほどで、
これに報奨金や三賞などを含めると、
その年収は2000万円以上におよびます。
しかし、小結は由来が定かではないのに、
皆が使っている言葉になっているのが
興味深く感じます。
相撲関係者の間で伝わることはなかったのか。
また、途絶えたとすれば何故なのかも
個人的には気になるところです。
追記:
以下の記事では、小結を含めた
大相撲の番付の一覧をまとめてあるので、
興味があれば一度ご覧になってみて下さい。
※参照:大相撲の番付一覧!ランクや順番はどうなってるの?