大相撲における三段目の時間や給料について。「三段目付け出し」とは?

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相撲には様々な位がありますが、
その1つに三段目というものがあります。


横綱や大関などと比べると
耳慣れない人も多いかもしれませんね。


今日はその三段目という番付について
取り組みが始まる時間やもらえる給料の額、
そして「三段目付け出し」という言葉について
分かりやすくまとめてみました。
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大相撲における三段目と、取り組み時間は?


大相撲で言うところの三段目は、
序二段の1つ上、幕下の1つ下の番付です。


番付表において、上から三段目に
力士の四股名が記載されることから
その名がつきました。


定員は東西それぞれで100名ずつ、
計200人の力士が現在在籍しています。


三段目に昇進して初めて
相撲取りの実力が付くとされることや、
三段目以上の昇進にはより多くの
技術や修練が必要となることから、
将来の見極めのための地位とする見方もあるんです。


また、三段目に昇進すると「雪駄(せった)」と呼ばれる
草履の一種を履くことが許されます。
(序二段までの力士は下駄を履かなければいけません。)


では、三段目力士の取り組み時間
一体いつ頃になるのでしょうか。


三段目力士の取り組みが始まる時間は、
場所や日付にもよりますが、
11時少し前あたりの開始と見るべきでしょう。


大相撲の本場所は8時頃開場となります。


25分頃から前相撲、
35分あたりから序の口、序二段、三段目と
階級の低い順に取り組みが開始されますから、
大体この時間を想定しておくといいでしょう。


本場所は15日続きますが、
13日目以降は開場が10時からと遅くなること、
力士の人数によって毎年微調整があることも
踏まえて観戦すると良いですね。

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三段目の力士は給料をもらえるのか


では、番付が三段目の力士は
給料をもらう事が出来るのでしょうか。


結論から言うと、三段目の力士は、
基本的に給料をもらう事はできません。


そもそも、十両未満の力士には
サラリーマンが毎月もらえるような
「給料」「月収」というものがないため、
番付が三段目のままでは、こうした給料を
貰うことが出来ないという事になります。



ただ、完全に何も貰えない訳ではありません。


年に6回支給される10万円の本場所手当や
勝ち星をあげるごとに貰える2千円の「勝ち越し奨励金」
勝利数から負数を引いた「勝ち越し星」1つごとに
4500円が支給される「加算金」などがあります。


とくに「勝ち越し奨励金」は、
1勝単位で金額が決まっているため
2勝すれば報奨金も2倍と、勝てば勝つほど
報奨金も金額が増えていくシステムになっています。

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「三段目付け出し」とは何か


相撲ファンの仲には、三段目という番付から、
三段目付け出し」という言葉を
イメージされる方も少なからずいると思います。


では、この「三段目付け出し」とは、
一体どのような意味を表すのでしょうか。


三段目付け出しとは「幕下付け出し」の一種で、
学生時代などプロになる前に
優秀な成績を残した力士に対して
デビュー後の番付を優遇するもの
です。


三段目に限らず、他の幕下番付にも
適用されることもあります。



ちなみに、こうした「幕下付け出し」は、
力士の年齢や成績で異なる条件がついています。


三段目付け出しの場合は新弟子検査の前日までに
25歳未満であることに加え、以下いずれかの大会で
ベスト8以上の成績を残すことが必要です。

・全日本相撲選手権大会
・全国学生相撲選手権大会
・全日本実業団相撲選手権
・国体成年個人


なお、この三段目付け出しは2015年5月に
初めて適用された新しい制度でもあります。


力がついている以上、スタートが同じであっても
次第に差をつけることはできるでしょうが、
より早く上位に昇進できるのは便利ですね。


また、「付け出しで」という言葉を耳にすることで、
この力士は、学生時代から相撲をやっていて、
結果を出してるんだという想像もできます。
力士のことを知る上でも役立つかもしれませんね。


※2021年6月12日追記
ちなみに、三段目付け出し制度が最初に
適用されたのは、2016年3月に初土俵を踏んだ
朝乃山関と豊山関の2名です。

※参照:豊山ってどんな力士?「豊山」と名乗った力士もまとめて解説


この2人は1日目に取り組みが組まれ、豊山関が白星。
その後、豊山関はこの場所で三段目優勝を果たし、
朝乃山関も5勝2敗と勝ち越しを決めています。

朝乃山関はその後、大関に昇進しましたが、
2021年5月場所で新型コロナウィルス
感染症対応ガイドライン違反が発覚。
その後、理事会で「6場所の出場停止」
という処分が発表され、22年7月場所では
三段目への陥落が予定されています。

三段目付け出しの適用者が三段目に陥落する
好角家として、絶対に見たくはなかったニュースだけに
ガッカリとした言いようがありません…。

まとめ:三段目について


大相撲における三段目の力士の
取り組みが開始する時間は、
だいたい10時少し前になります。


三段目という番付の地位は、
幕下より低いこともあって
サラリーマンの月収に相当する
給料をもらう事は出来ません。

ただし、完全に何もない訳ではなく、
本場所手当や勝ち越し奨励金、
加算金や優勝賞金などを
成績によっては貰える可能性もあります。


また、「三段目」と言えば、
2015年の5月に「三段目付け出し」という
新制度が始まった事でも話題になりました。

デビュー前から頑張ってきた人に
待遇をよくする「三段目付け出し」制度は
個人的に興味深いものがあります。



・追記:

以下の記事では、三段目を含めた、
大相撲における番付の一覧を解説しているので、
興味があればクリックして読んでみて下さい。


※参照:大相撲の番付一覧!ランクや順番はどうなってるの?




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