関脇の意味や由来、語源について。給料、年収はどれ位?
相撲に詳しくない方でも
「関脇」という地位を知っている人は
比較的多いのではないでしょうか。
横綱、大関についで強い地位ですね。
関脇という文字から、同じ関の字が付く
大関に関係がある名前のようにも感じますが、
実際のところはどうなのでしょうか?
今回は、
・関脇という番付のそもそもの意味や由来
・関脇の力士がどれ位の給料、年収を貰っているのか
この2点について解説します。
大相撲の番付・関脇の意味と由来とは?
関脇は大相撲の番付でいうところの、
大関と小結の中間に位置します。
その名前の由来は、
「大関の脇を担う人」という意味から来ており、
大関を第1位とした時に
2位が関脇となることからもうなずけます。
この、2位の地位を「脇」と呼ぶのは
古く平安時代まで遡るスタイルです。
逆に言えば、関脇は大関を、
ひいては横綱を狙うにあたって
最も可能性が高い地位と言えますね。
実際その実力は高く、
江戸時代などで「看板大関」と呼ばれる
実力を伴わない大関がいた時代は
関脇こそが最強とされることもありました。
また大関、関脇、小結のことを総じて
「三役」「約力士」と呼ぶこともあります。
本場所では17時頃から
小結に続いて取組が開始されます。
少し前の15時後半に
幕内以上の力士の土俵入りが見られるので、
観戦の際は時間に注意したいですね。
千秋楽には「三役揃い踏み」という
土俵上での儀式が行われるのも特徴です。
※参照:三役の意味やその人数制限について。「三役揃い踏み」とは?
関脇の給料や年収はどれ位なのか
幕内力士にもなると、
力士はかなりの高給取りになるものですが、
では、関脇の給料ってどの位なのでしょうか?
関脇力士が毎月もらっている給料は
およそ160万弱ほどと言われます。
基本給に加えて各種手当がついてこの金額です。
年収は単純に12倍して1800万円ほどになりますが、
実際には、報奨金や三賞などのボーナス制度を
考慮した場合、実際にもらえる年収の額は
3000万円に達する事もあります。
また、本場所で優勝したり、
あるいは「三賞」と呼ばれる副賞を
獲得できればより収入は多くなります。
※参照:敢闘賞、技能賞、殊勲賞の違いとは?大相撲の三賞を解説
この三賞は関脇以下の力士に与えられる賞で、
横綱や大関を倒した力士には殊勲賞、
本場所中に大きく勝ち越した力士には敢闘賞、
優れた技能を発揮した力士には技能賞が贈られます。
三賞は1人の力士が複数の賞を兼ねる場合もあって
その場合、もらえる給料はより増えることもありますね。
千秋楽でこの賞の授与も行われますから、
最後まで注目して見ていましょう。
更に力士は、
地方場所など出張する場合に旅費が支給されます。
これも番付によって金額が変わり、
関脇の場合は1500円から6000円ほどです。
加えて退職時にも、
養老金や特別功労金などのボーナスが発生します。
関脇は基本が750万円程で、
参加した場所ごとに25万円が加算されます。
まとめ:関脇について
関脇の意味は、
「大関の脇を担う人」という言葉が
そもそもの由来として存在します。
また、関脇が月に貰える給料は
およそ160万円弱と言われており、
これに三賞や各種報奨金などを加えると、
年収が3000万円程になるケースも
決して珍しくはありません。
取組に参加し、勝利すればするほど
給料面でも有利な関脇。
文字通りの成果主義といったイメージですね。
また普段の生活だけではなく
出張や退任後も待遇が良いのもポイントです。
自分の体が資本ですから、
それだけ終わった後のケアも良いのでしょうね。
ちなみに、以下の記事では関脇を含めた
大相撲の番付をランク別にまとめてみたので、
興味があれば一度ご覧になってみて下さいね。
※参照:大相撲の番付一覧!ランクや順番はどうなってるの?