稀勢の里と白鵬の合口や力士としての違いとは。仲はいいの?

2016年の3月場所、5月場所では、稀勢の里が初日から連勝を続けた事が話題になりましたが、いずれも白鵬に敗れた事で連勝がストップしています。

最終的にはいずれも13勝しているだけに、稀勢の里の綱取りが話題になってますね。


現在の相撲を語る上で、白鵬と稀勢の里はよく比較される存在ですが、力士としてはどのように違うのでしょうか。

2人の合口や個人的な仲についても、同時に調べてみました。


・追記:2017年1月22日

稀勢の里関、幕内最高優勝おめでとうございます!
千秋楽で白鵬関を破っての今回のこの結果、
非常に素晴らしい形だったと思います。
これで横綱昇進も確実になるでしょうね。

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白鵬と稀勢の里の合口について解説。


そもそも「合口」という言葉ですが、相撲において、特定の相手との相性の良し悪しを表すという意味があります。

2016年5月場所現在、白鵬は他の幕内力士に圧倒的に勝ち越しているのですが、そんな彼にも、2人だけ苦手にしている力士がいると言えます。


1人は横綱・日馬富士、そしてもう一人は大関・稀勢の里です。白鵬の成績を見ると、対日馬富士戦が33勝21敗と結構いい勝負をしているのに対し、対稀勢の里戦は43勝13敗と圧倒的に勝ち越しています。なのに何故、稀勢の里は白鵬の天敵扱いされているのでしょうか?


それは、稀勢の里には白鵬に対する「印象的な勝ち」が3つあるからです。
1つは2010年11月場所2日目の「93連勝で止めた」一番、2つ目は2011年初場所11日目の「23連勝で止めた」一番、そして3つ目は2013年7月場所14日目の「43連勝で止めた」一番です。
いずれも稀勢の里が、白鵬の連勝記録を止めているのです。


通算の勝ち星は抜きにしても、白鵬が稀勢の里に対して苦手意識を持っていても不思議ではありません。だからでしょうか。2015年1月場所での「白鵬の行司批判」、同3月場所14日目における「横綱の立ち会いでの変化」、これ全て稀勢の里戦での出来事なのです。

そんな白鵬にとって、稀勢の里戦での「最高の取組」は2016年5月場所13日目でしょう。稀勢の里は、ここで白鵬に勝っていれば横綱になれたのですから・・・

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白鵬と稀勢の里の力士としての違いとは?


続いて、白鵬と稀勢の里の力士としての違いについて見ていきましょう。

白鵬と稀勢の里、両者を比べてみると、右四つからの上手投げを得意とする白鵬に対して、稀勢の里は左4つからの寄りや突き、押しを得意としています。つまり相手にくっつくことができれば白鵬の勝ち、突き放したままならば稀勢の里の勝ち。
要はくっつくことができているから白鵬が圧倒的に勝っているわけですね。


また、近頃の白鵬はやぐら投げや猫だましなどの、通常ではあまり見られない決まり手を使っての白星が目立ちます。こうした白鵬の「奇策」に稀勢の里が対応できるかが、今後の彼の課題なのではと感じます。

※参照:稀勢の里ってどんな力士?若い頃や出身地の牛久市について!


白鵬と稀勢の里。個人的な仲はどうなの?


このような因縁を持つ2人ですが、個人的な仲は良好なのでしょうか。

メディアの報道を見る限りでは、白鵬と稀勢の里の「仲良しエピソード」が載ることはほとんどありません。むしろ「不仲」を強調する記事の方が多いぐらいです。 2016年5月場所後の会見でも白鵬は稀勢の里について「誰かが言っていたね。『強い人は大関になる。宿命のある人が横綱になる』と。何か足りないんでしょう」と称していたと報道されました。


また、白鵬はこの時同時に「例えば、力士会で『ひよの山』の歌があったでしょ。皆が歌っていて、彼は立っているだけ。いかがなものか。そういうところから直していかないと」とも発言していたそうです。
この発言、私には「横綱とは強さを超越した、相撲(相撲協会)を代表する存在である」ことを稀勢の里に諭した、いわば「エール」のような気がしてならないのですが・・・


その一方で、白鵬のTwitterでは稀勢の里と一緒に風呂に入っている写真がツイートされた事があります。個人的には、この2人の仲は良好でも険悪でもなく、あくまで同じ角界の一員であるという位の距離感なのかなと感じています。

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この記事のまとめ


稀勢の里は白鵬に10勝以上しているだけでなく、3回も白鵬の連勝をストップさせた力士です。両者の合口は常に注目されています。

この2人の力士としての違いですが、白鵬は上手投げを、そして稀勢の里は寄り切りや押し出しを得意としているといった傾向あります。

そしてこの2人の仲ですが、メディアは「不仲」を強調する傾向にあるみたいです。ただ実際の関係は悪いわけではないようで、むしろ稀勢の里の横綱昇進を誰よりも願っているのは、実は白鵬なのではないかという気もします。


※追記:2019年1月11日
稀勢の里、ここ最近の調子に関しては、報道を見る限り何とも言えない状況かなと感じます。今年の初場所の初日は御嶽海戦、2日目は逸ノ城戦とのこと。そう簡単には勝てない相手だと思いますが、何とか乗り切っていい流れを造り、終盤での白鵬戦を見たいですね。頑張れ!負けるな!  

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