蒼国来の出身やしこ名の由来、所属する荒汐部屋について

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蒼国来栄吉は1984年生まれの
中国出身の幕内力士です。


2011年、大相撲八百長問題にて
解雇処分を受けながら、
2013年に不屈の努力で復帰。

そしてその後、元の地位である
幕内に復帰するだけでなく、
現在も幕内定着を続けている
隠れた実力派力士です。


中国出身の力士ということで
当初は知られていましたが、
現在は、長期のブランクを経て、
異例の復帰を果たした
苦労人ということでも知られています。

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蒼国来の出身と民族について


蒼国来は「中国出身」といっても、
民族としては、「中国人」に多い
いわゆる漢民族ではありません

モンゴル自治区赤峰市バイリン右旗出身で、
民族的にはモンゴル人です。

モンゴルという国は、
多くの大相撲力士を輩出している
相撲大国といえる国。

※参照:モンゴル相撲と日本の相撲との違いとは?

そして民族としてのモンゴル人は、
じつはモンゴル自治区などの地域で、
中国にも一部住んでいます。

蒼国来は、その中国にも住んでいる
モンゴル人
というわけです。

やはり、そういう出自もあってか、
蒼国来は幼少期からモンゴル相撲に親しみ、
そこで実績を挙げたことで
大相撲への入門につながっています。

なお、このモンゴル自治区は
中国からの独立を狙う一部勢力と
中国政府との間でのいさかいでも
国際的に注目されるようになっています。

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「蒼国来」というしこ名の由来について


「蒼国来」というしこ名の由来は、
雄大な中国・内モンゴル草原の
抜けるような蒼い空と中国の国をイメージして、
所属部屋の荒汐親方が命名
しました。

モンゴルと中国の両方を意識しています。

荒汐親方は自ら中国に出向いてまで
弟子候補を探すような人で、
実際の中国も見聞きしている人です。

ですが、入門前の蒼国来こと
彼の本名である恩和图布新は
当初、弟子候補ではありませんでした

2003年、中国に来ていた荒汐親方に
恩和图布新が直談判する形で、
荒汐部屋への入門が決まったという
経緯があります。

つまり、荒汐親方は
蒼国来の相撲への熱意を
ひしひしと感じたからこそ
入門を許した
のです。

このことも、蒼国来のしこ名に
込められているのかもしれません。

蒼国来が所属する荒汐部屋について


蒼国来が所属する荒汐部屋は、
現在12名の力士と、行司、床山が
それぞれ1名所属する相撲部屋です。

時津風部屋の部屋付き親方として
後進の指導に当たっていた
年寄・8代荒汐(元小結・大豊)が、
2002年に時津風部屋から
分家独立して興した部屋です。

2000年代以降に出来た
新しい部屋であるからでもないのでしょうが、
部屋のホームページが非常に
充実している
事でも知られています。

実際に、このホームページを
見ることから入門に至った例が多く、
現在の在籍者12人の過半数が
このホームページを見て入門を決めたと言います。

荒汐部屋のこの事例は、
入門希望者の減少に悩む角界において、
スカウト活動の成功例として注目されています。

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また、荒汐部屋は、中国から
蒼国来を入門させたこと自体でも
注目されました。

その後、蒼国来は2010年に十両に昇進。
部屋創設以来初の関取でもあります。

2011年に発覚した大相撲八百長問題で
蒼国来が八百長に関与したとされて、
同年4月に日本相撲協会から蒼国来は解雇処分、
荒汐親方も降格処分
を受けました。

その後、蒼国来は解雇を不服とする
裁判を起こしますが、裁判の間、
2年以上の間、蒼国来は荒汐部屋で
生活とトレーニングをして、
復帰に備えていました。

それを認める荒汐親方の度量は
大きい
と言わざるを得ません。

2013年に裁判に勝訴という形で終わり、
蒼国来の解雇は無効、荒汐親方の
降格処分も取り消されました。

その後、蒼国来は、
2013年7月場所から幕内力士として
復帰し、今日に至っています。

一連の騒動を経て、荒汐部屋は
荒汐親方と蒼国来を中心に
ますます団結力を高めた
ようです。

今後の荒汐部屋のさらなる飛躍が期待されます。

この記事のまとめ


蒼国来栄吉は1984年生まれの
中国出身でモンゴル族の幕内力士。
モンゴル相撲などで実績を積みました。

中国に来ていた荒汐親方に
本人が直訴して、2003年に
荒汐部屋に入門した熱意ある力士です。

しこ名は、雄大な内モンゴル草原の
抜けるような蒼い空と中国の国を
イメージして荒汐親方が命名。

2010年十両昇進。荒汐部屋初の関取に。
同年に幕内にも昇進。

しkし、これからというときに
2011年に発覚した大相撲八百長問題で
蒼国来が八百長に関与したとされて、
日本相撲協会から蒼国来は解雇処分、
荒汐親方も降格処分に。

しかし、無実を訴え、
裁判を起こし、結果は勝訴。

蒼国来の解雇は無効とされ
大相撲に復帰。荒汐親方の
降格処分も取り消されました。

2年以上の裁判の間、蒼国来は
荒汐部屋で生活とトレーニングをするなど
親方と部屋との信頼は厚いものがあります。

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