玉鷲の所属部屋はどこ?荒鷲や白鵬との関係について!
ここ数年、数々の力士が注目されてますが、中でも玉鷲は30代になってから急速に力を付けてきた力士として珍しい存在だと言えます。そんな玉鷲ですが、どの部屋に所属しているのかご存知ですか?四股名が似ている荒鷲、そして大横綱・白鵬との関係についても調べてみました。
玉鷲の所属部屋はどこ?沿革や力士数についても解説
玉鷲の所属部屋は片男波部屋(かたおなみべや)です。二所ノ関一門に属しており、現在は元関脇・玉春日が14代片男波として親方を務めています。また、元幕内の玉飛鳥(年寄・17代熊ヶ谷)および先代師匠の玉ノ富士(元関脇)が年寄として所属しています。
部屋の沿革としては、1961年に遡ります。当時二所ノ関部屋で部屋付き親方を務めていた元関脇・玉乃海(12代片男波)が分家独立をする形で片男波部屋を創設。第51代横綱・玉の海を育て上げました。
1987年に12代がなくなった後は、当時部屋付き親方を務めていた玉ノ富士が13代として部屋を継承します。前述した玉春日や玉飛鳥、元関脇の玉乃島(現 年寄・放駒)などの力士を育て上げました。所属する力士の四股名には「玉」の一文字が付いている事も、この部屋の特徴だと言えます。
2019年1月現在、所属は玉鷲の他、幕下の玉金剛および序二段の玉乃龍の3名のみとなっています。相撲部屋の中では規模は小さいと言えるでしょう。
余談ですが、佐渡ヶ嶽部屋や木瀬部屋は所属力士が多い傾向にあり、時期にもよりますが、およそ30名以上の力士が在籍しているようです。
どちらが本当の鷲!?玉鷲と荒鷲の関係性について
ところで、玉鷲とよく似た四股名の力士に「荒鷲(あらわし)」という力士がいます。この2人、何かしらの関係があるのでしょうか。
●所属部屋
・玉鷲:片男波部屋
・荒鷲:峰崎部屋
●出身
・玉鷲:モンゴル ウランバートル
・荒鷲:モンゴル ホブド県
●生年月日
・玉鷲:1984年11月16日
・荒鷲:1986年8月21日
●初土俵
・玉鷲:2004年1月場所
・荒鷲:2002年11月場所
●最高位
・玉鷲:東関脇
・荒鷲:東前頭2枚目
2人の基本的なプロフィールをご紹介しましたが、同じモンゴル人力士という点以外は、特にこれといった共通点はないと言えます。
角界入りまでの経緯も、玉鷲が大学に進学した経緯があるのに対し、荒鷲は16歳で元旭鷲山の勧誘を受けて入門しています。年齢は玉鷲が上なのですが、初土俵は荒鷲が先なのはこのためなのですね。
これまでの対戦成績は、2019年1月27日現在、玉鷲の7勝3敗となっています。関脇の経験が長い玉鷲と三役経験がない荒鷲という点から考えると、妥当な成績だと言えるでしょう。
2016年の名古屋場所。玉鷲が荒鷲に勝利した事がありました。その際玉鷲はこう言い放っています。
「あっちはニセ鷲。こっちは本当の鷲」
これに対して、一方の荒鷲はこうコメント。
「僕が1年早く入門した。荒鷲から玉鷲の『鷲』を取ったんです」
入門時期が先の荒鷲の立場からすると、非常に悔しい思いがあったのではないかと感じてしまいます。対戦成績や最高位で差をつけられてしまってますが、これをバネにして、一層奮起して欲しいですね。
玉鷲と白鵬の関係は?モンゴル人力士とは距離を置いてる!?
モンゴル出身の玉鷲ですが、では同じモンゴルの出身である大横綱・白鵬とはどのような関係があるのでしょうか。
※参考:白鵬の所属部屋と親方の変遷、宮城野親方との関係について
まずはプロフィールの比較から。
●出身
・玉鷲:モンゴル ウランバートル
・白鵬:モンゴル ウランバートル
●生年月日
・玉鷲:1984年11月16日
・白鵬:1985年3月11日
●初土俵
・玉鷲:2004年1月場所
・白鵬:2001年3月場所
年齢は玉鷲が上ですが、角界入りは白鵬が先。対戦成績は2019年1月27日現在、玉鷲の1勝13敗。この年の初場所ではじめて白鵬に土をつけた事が話題になりましたね。
土俵の外での関係ですが、玉鷲は白鵬やその他のモンゴル人力士とは距離を置いているようで、会食への参加も程々にしていると言われています。17年の10月25日に鳥取市内で行われた飲み会にも、玉鷲は参加していませんでした、この時、玉鷲は当時楽しみにしていた女優の綾瀬はるかさんが出演していたドラマを見ていたと報じられ、ニュースになった事もありました。
30代になって、一気に力を付けてきた玉鷲。一方で全盛期程の強さはないものの、依然として角界の第一人者として君臨する白鵬。今後この2人の対戦成績、そして関係性がどう変わっていくのか、好角家としては注目したい話題だと感じます。
※参考:玉鷲の姉や結婚した妻について。趣味のクッキー、小物作りが女子力高すぎww
まとめ
玉鷲について、所属する片男波部屋、そして荒鷲や白鵬との関係についてご紹介しました。
30歳になり、実力をより高めている玉鷲。三役経験も豊富な一方で、三賞受賞は1回、金星獲得は2回という少なさも目立つ力士です。今後上を目指す過程で、三賞や金星の記録も作っていって欲しいですね。優勝争いに絡むようにもなっている玉鷲。三役のままでいるか、それとも大関に昇進できるか…。
2019年、活躍に期待したい力士の1人です。
※2019年1月27日
今年の初場所で、玉鷲関、見事に初優勝を達成されました!同時に殊勲賞、敢闘賞のダブル受賞も達成されています。今後は大関獲りに向け、二桁勝利を安定的に積み重ねられるかにも注目したいですね。