貴景勝の生い立ちは?出身小学校、中学校、高校について

18年の九州場所で幕内最高優勝を、19年5月場所には大関昇進を果たし、陥落を挟みながらもその地位を少しずつ盤石にしつつある貴景勝関。まだ20代半ばという年齢であり、横綱昇進に期待がかかる力士なのは間違いないでしょう。

そんな貴景勝関ですが、これまでの生い立ちはどのようなものだったのでしょうか。出身の小学校、中学校、高校について触れながら、貴景勝関のこれまでの経歴について見ていきましょう。

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貴景勝関の出身小学校・仁川学院小学校について


貴景勝関が通われていた小学校は、兵庫県の西宮市にある私立小学校「仁川学院小学校(にがわがくいんしょうがっこう)」です。「仁川」と言うと、韓国の仁川(インチョン)を思われる方もいるかもしれませんが、実は貴景勝関の出身地である西宮市、そしてお隣の宝塚市には「仁川(にがわ)」という河川があるのです…!私自身もはじめて知りました。

小学校時代の貴景勝関は、3年生までは極真空手を習っていましたが相撲に転向。芦屋から都内にある貴乃花部屋に通い、またわんぱく相撲でも上位に入賞するなど、着実に実力を付けていきました。

さて、仁川学院小学校ですが、1956年に設立された歴史ある小学校として知られています。ポーランド出身で、1930年に来日したカトリックの神父・マキシミリアノ・コルベさんが設立した教育機関がもとになっており、その20年後に母体である学校法人仁川学院と幼稚園が設立され、6年後に小学校が、更にその6年後の1962年には中学校・高等学校が設立されています。

仁川学院小学校の特徴としては、その歴史からカトリック系のミッションスクールとしての色合いが強い点が挙げられます。校内にはキリスト教に関する施設が多々存在します。卒業後の進路としては、付属の中学校・高等学校に進学する児童は珍しく、大半が外部の私立中学校に進学されています。貴景勝関も例外ではなく、小学3年生からはじめていた相撲に強い事で知られる報徳学園中学校に進学されています。

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貴景勝関の出身中学・報徳学院中学校について


報徳学園中学校は、仁川学院小学校と同じく、兵庫県の西宮市にある私立の学校です。校名の「報徳」とは、江戸時代に農政分野で活躍した事で知られる二宮尊徳(二宮金次郎)の教えの事で、二宮の影響を受けた創立者・大江市松が「二宮金次郎の教えを若者に伝えていきたい」という想いから1911年に設立した、100年以上の伝統を持つ学校です。男子校であり、また高校もあるため一般的には「報徳学園中学校・高等学校」と呼ばれる事が多いですね。

特徴としては、部活動とくに運動部が強い事があげられます。とくに野球、ラグビー、陸上、バスケットボールが強い事で知られており、全国大会などでの優勝実績も豊富。また、進学指導にも力を入れており、ネットの口コミを見ていると、最近は東大などの難関国公立大学への合格実績もあるのだとか。

中学時代の貴景勝関ですが、2年次までは結果が出せず悩まれたそうですが、3年次に中学生横綱のタイトルを獲得されています。一方、17年に大阪で行われたトークショーでは「中学時代には強い相手が周りにいなかった」と述べられた事も。卒業後の進路については、角界入りするか高校進学かで迷われていたそうですが、最終的には相撲部が強い事で知られる埼玉栄高等学校へ相撲留学という形で進学。ふるさとの芦屋を離れる事となります。

※参考:貴景勝ってどんな力士?父や貴乃花親方との関係も解説!


貴景勝関の出身高校・埼玉栄高等学校について


埼玉栄高等学校は、埼玉県のさいたま市西区にある私立の中高一貫校です。貴景勝関は高校時代も関東高等学校相撲選手権大会や全日本ジュニア相撲選手権大会、世界ジュニア相応選手権大会などで数多くの実績を残されています、。

この高校の相撲部の強さ、および監督の山田道紀氏は非常に有名で、部員は全員が寮に入り、山田監督とその奥様と一緒に暮らす事になります。監督自らがちゃんこを作る事もあるそうで、卒業生でもある大関・豪栄道関はこのちゃんこを「最高に美味い」と述べられている程です。この高校からは、貴景勝関や豪栄道関以外にも、妙義龍関や大栄翔関、北勝富士関など多くの関取が卒業し、角界などで活躍されています。貴景勝関が埼玉栄高等学校に進学したのも、この山田監督の勧誘があった事が知られています。

また、埼玉栄高等学校で強いのは相撲部だけでなく、男子バトミントン部やゴルフ部、野球部、水泳部などの幅広い分野の競技で、全国大会出場、制覇の実績を持っている事でも知られています。また、高校野球漫画の『ダイヤのA』に登場する高校のモデルとなったり、バトミントン漫画『はねバド!』に取材協力している等、スポーツものの漫画にも影響を与えている点も、特筆すべき事でしょうか。

男女共学のため、女子柔道部や女子硬式野球部も全国屈指の強さを誇ります。この点について貴景勝関は、同じクラスには柔道が強い女子が多く、また「デブや」と呼ばれていた事をトークショーで話されていました。もっとも、今は結構モテるようで、少し前にはTwitterに彼女とのやり取りをアップされていた、なんて事もありましたね。

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この記事のまとめ


貴景勝関の出身小学校は兵庫県西宮市にある仁川学院小学校。3年生から相撲を始められており、卒業後は同じ地域にあり、かつ相撲部が強い事で知られる報徳学院中学校に進学されます。中学生横綱のタイトルを獲得され、同じく相撲の強豪として知られる埼玉栄高等学校に進学。ここでも数多くのタイトルを獲得され、在学中の2014年に貴乃花部屋へ入門。その後2年も経たずに十両昇進を果たしています。

※2019年3月28日追記
貴景勝関、大関昇進おめでとうございます!口上で述べられていた「武士道精神」という言葉が印象的でした。
本名の「佐藤貴信」の”信”は織田信長から、四股名の「貴景勝」の”景勝”はこちらも戦国武将、上杉景勝から取っている事が知られていますよね。こうした歴史上の武士に負けない位の強さを持って、今後も相撲道に精進して欲しいと思います。

※2021年5月8日追記
ここ1年、負け越しや休場はあるものの、大関の座には踏みとどまっている貴景勝関。横綱昇進にも期待がかかりますが、まずは休場せず、安定して勝ち越しを重ねて欲しいところ。これが出来れば、綱取りで欠かせないレベルの高い優勝にも手は届くでしょう。他3大関と比べ年齢も若いので、1つ1つ着実に積み上げて欲しいなと感じますね。

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One Response to “貴景勝の生い立ちは?出身小学校、中学校、高校について”

  1. 高橋久美子(氣冠ぼうや) より:

    しばらくぶりで相撲をテレビで見ました。貴景勝を知りませんでした。優勝インタビューをみていて体はい大きいけれど 上品で品がある方だと思いお調べしたらこのサイトにたどり着きました。にわかのファンですが応援していきます。新しい歴史を作られる日を楽しみにしております。がんばれー!

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