相撲の床山の仕事や給料、年収について。なり方も解説!

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大相撲を裏方として支える存在として、
「床山」と呼ばれる方々がいます。


一体どのような仕事をされている方なのか、
あなたはご存知ですか?


この記事では、
床山の仕事やそのなり方について
分かりやすくまとめてみました。


また、
床山がどれくらいの給料、年収を
貰っているのかについても
同時に調べてみました。
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床山とは?どのような仕事をしているの?


大相撲における「床山」とは、
力士の髪を結う仕事をする人のことです。


いわゆる、力士の頭の上に乗っている
「髷(まげ)」を作る人
とでも
言えるかと思います。



なお、力士の髷には、


・大銀杏:十両以上の関取が結うことが許されるもの
・ちょんまげ:幕下以下の力士の髷や、日常生活時のもの


この二種類があります。



髷は力士のシンボル。


床山の方は、力士の見た目に関わる
「髷」を扱う、重要な仕事を
行われている方という事になります。

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床山のお給料、年収について解説


それでは、床山の方は、一体どれ位の
お給料や年収を貰っているのでしょうか。


床山の給料、年収について解説するには、
まず、床山の階級について
ご紹介する必要があります。



床山には6つの階級があります。


上から順番に、


・特等床山
・一等床山
・二等床山、
・三等床山、
・四等床山
・五等床山


このようになっています。



この6つのうち、どの級に属するかは、
床山としての勤続年数や技術によって
一定の決まりがあるようです。


以下に、各階級の条件(資格)を記します。


特等:勤続45年以上&60歳以上で、特に成績優秀な人
一等:勤続30年以上で成績優秀な人or勤続20年以上30年未満で特に成績優秀な人
二等:勤続20年以上で成績優秀な人or勤続10年以上20年未満で特に成績優秀な人
三等:勤続10年以上で成績優秀な人or勤続5年以上10年未満で特に成績優秀な人
四等:勤続5年以上で成績優秀な人
五等:勤続5年未満の人




そして、床山の方のお給料ですが、
各階級によって決まっており、
月給制で、基本給の他に手当もあります。


各級の基本給は以下の通りになります。



特等床山:36万円以上40万円未満
一等:20万円以上36万円未満
二等:10万円以上20万円未満
三等:4万円以上10万円未満
四等:2万9千円以上4万2千円未満
五等:2万円以上2万9千円未満
見習い期間:1万4千円以上2万円未満



また、床山の年収についてですが、
上の給料に12を掛けることで、
ある程度は分かるかと思います。



特等床山:430万円〜480万円
一等:240万円〜430万円
二等:120万円〜240万円
三等:48万円〜120万円
四等:35万円〜48万円
五等:24万円〜35万円
見習い:16万円〜24万円


大体このようになるのでしょうか。



実際には、
多少の誤差などはあるのでしょうが、
少なくとも、お金が欲しい、稼ぎたいなどの
生半可な気持ちでは就けない仕事である事は
ほぼ間違いはないのかなという気がします。

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床山へのなり方は?条件もあるの?


それでは、床山になるには
一体どうしたらいいのでしょうか。


床山のなり方についてご紹介します。



床山になるには条件があります。


義務教育を終了した満19歳までの男子で、
相撲協会から適格と認められれば、
床山になることが出来ます。


しかし、適格と認められても、
採用後の3年間は、見習い期間です。



また、定員が50名と決まっており、
空きがない場合には基本的にはなれないようですが、
12名以上の力士がいる部屋に床山がいない場合は、
定員オーバーになっても採用されるようです。



定年ですが、満65歳となっています。



採用されるに当たっては、経験は問われず、
理容師や美容師の免許なども必要ありません。



具体的な採用に至るまでの手順ですが、
床山になりたい人は相撲部屋の親方に
相談をして、親方の了承を得ると、
親方が相撲協会に申し込みを行います。



そして、協会に適格と判断され
採用されれば、床山になる事ができます。



床山は相撲協会直属の会員ですが、
実際には、相撲部屋で寝起きをし、
部屋に所属するような形になります。



余談ですが、元横綱の鶴竜親方が、
モンゴルから人づてに井筒親方の元に
紹介されてきた際、体が小さかったため、
力士としての素質があるのかを師匠で
元関脇・逆鉾の井筒親方が決めかねていた時期がありました。


井筒親方は当時、鶴竜親方に対して、
「床山にでもするか…」などと
思ったという話も伝わっています。

・参照:鶴竜の父親やかわいいと言われる理由。引退する可能性は?


このように、
力士希望者や力士経験者が
床山に転向することもある
ようですし、
そのようなことも可能になっています。



まとめ:大相撲における床山について


床山は、力士のシンボルである
髷を扱う仕事をする裏方的存在ですが、
欠かすことの出来ない仕事をされている方です。


床山のお給料ですが、
階級ごとの年収で見ていくと、


特等床山:430万円~480万円
一等:240万円~430万円
二等:120万円~240万円
三等:48万円~120万円
四等:35万円~48万円
五等:24万円~35万円
見習い:16万円~24万円


大体このようになると考えられます。



また、床山へのなり方としては、
義務教育を終了した19歳までの男子という
一定の条件があります。



大相撲は、ここで紹介した床山などの
土俵の裏側を支える方達の存在によって、
行われているのです。


表舞台に立っている力士だけでなく、
床山などの裏方的な仕事をされている方の
存在も忘れることなく、日本国技である
大相撲を見ていきたいものですね。

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